JBI オンラインスタディR [リレーション]

【ながにぃ式リレーション実践編】

実践①

【 ご注意事項 】

✻『ながにぃ式リレーション』は、新規で制作するファイルで取り入れる想定であることを最初にお伝えしておきます。

これから行う『ながにぃ式リレーション』は既に運用中のファイルには取り入れないでください。リレーションの変更には事前の調査・分析を充分に行う必要があります。誤って変更すると動作しなくなったり表示されなくなる場合もあります。そのような状態になっても責任は負えませんので予めご留意ください。運用中のファイルでも取り入れたい場合は本実践のサポートでまずはご相談頂くことをオススメします。

✻ 本スタディの内容は予告なく随時変更される場合があります。より良い内容をお届けするため、予めご承知おきください。

◆ 「仕組みの理解」用のリレーションと「ながにぃ式リレーション」の比較

前のセクションでは「仕組みの理解」として隣同士のテーブルオカレンス(TO)を繋いでリレーションしました。

これは機能としては間違ってはいません。しかし、この隣同士を繋いでいくような方法では、将来的にクモの巣のような、修正が困難なリレーションシップグラフになる可能性が高まります。(制作が進んで TO とリレーションがどんどん増えていった場合)

◉ 隣同士の TO を繋ぐようなリレーションの未来

そこで、ながにぃ式リレーションす。

ながにぃ式リレーションでは、FileMaker 業界でも一般的に使われる手法「アンカーブイ方式*」をアレンジして、管理しやすいリレーションを構築します。詳しくは追って解説しますが、「管理しやすい = 修正や追加がしやすい」ということであり、「管理コスト*」を減らせます。(100%ではありませんが、クモの巣になるより確実に扱いやすくなります。

ながにぃ式リレーションの未来

小さなグループができることで、小さな範囲で管理できる。

テーブルが多い中規模以上のシステムにも対応。

*アンカーブイ方式

アンカー(錨)とブイ(浮標)の形に例えた方式で、FileMaker 業界では広く一般的に知られている方式。中心、あるいは基本となる TOを一番左に置き(アンカー=錨)、 関連するテーブルを右に並べていく(ブイ=浮標) 

*管理コスト

追加・変更・削除など、システムを管理する上でかかってくる時間や手間を指す。どう作られているか分からない場合、時間と手間をかけて調査・分析から始めなければならない。機能の追加・変更・削除は、もし誤って改修すればシステムがおかしくなる。それは「管理コストが高い」状態と言える。

逆にシステム内部があらかじめ分かりやすい状態であれば、改修に時間と手間が少なく済む。それは「管理コストが低い」状態と言える。

◆ 「仕組みの理解」で設定したリレーションは一旦解除する

ながにぃ式リレーションを始める前に、一旦「仕組みの理解」用リレーションの設定を解除します。

「購入記録」ファイルのデータベース管理で、「リレーションシップグラフ」タブを開きます。

「仕組みの理解」用で設定したリレーションの紐(あるいは真ん中の「=」)を選択します。

Delete キーまたは Backspace キーを押すと、紐が消えてリレーション設定が解除されます。(下部のゴミ箱マークをクリックしてもOK)

◆ 実際にリレーションしてみる【ながにぃ式リレーション】

お待たせしました、ようやく「ながにぃ式リレーション」へと入っていきます。

まず、TO の位置を整えます。2つの TO を一旦左側に寄せます。

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なぜ、こんな面倒なことをするのでしょうか?

前述したように、管理コストを下げるためです。詳しくは別のセクションで解説します。

レイアウト上のフィールドを修正する

ブラウズモードで見てみると、「<非関連テーブル>」になっているフィールドがあると思います。それを修正します。

なぜ「<非関連テーブル>」になっているのでしょう。

レイアウトモードで確認してみます。「フィールド指定」ではどうなっているでしょうか。(フィールドをダブルクリックでもOK)

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これによって、販売会社ID で繋がっている関連レコード(*) を見に行けるようになり、「販売会社名」をレイアウト上に表示できます。

ブラウズモードで見てみてください。(* 章の最後を参照)

うまく表示されたでしょうか。

もし正しく販売会社名が表示されない場合は、リレーションの照合フィールド(繋いでいるフィールド)を間違えているなど、どこかに原因があります。(どうしてもうまくいかない時はご質問ください)

では「メール」も修正しましょう。

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繋がっているのは販売会社ID?販売会社名?

リレーションの照合フィールドについては、最初は少しややこしく感じるかもしれません。

上のリレーションの例では、照合フィールドは「販売会社ID」です。「販売会社」で繋がっているわけではありません。「販売会社ID」で繋がっています。どの照合フィールド(いわば照合キー)で繋がっているかの認識が大事です。

リレーションシップグラフを整え

本セクションの最後に、リレーションシップグラフを少し整えたいと思います。ここも、ながにぃ式リレーションの1つのポイントです。

ではデータベース管理からリレーションシップグラフを開いてください。

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ながにぃ式リレーションのポイントは大きく次の3点です。

① TOを3列に整列する。

② 3列目のリレーション先TOは、1列目または2列目のTOを複製して配置する。

③ TO の命名ルールを守る。

(*TO の命名ルールについては後のセクションで解説)

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このページは以上になります。続きは次のセクションにて。

ここまでお疲れ様でした!

✻ 本スタディは以上となります。ここまでだけでも何かお役に立てていたら幸いです。

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