JBI オンラインスタディR [リレーション]

【準備編】

テーブルオカレンスを知る


◆ テーブルオカレンスというもの

リレーションは「テーブルオカレンス」必須です。なので、リレーションの実践の前にまずはテーブルオカレンスについて知っておく必要があります。

さて、「テーブル」は聞き覚えが当然あるかと思いますが、「オカレンス」は聞き慣れない言葉です。聞き慣れませんが「テーブルオカレンス」というワードは覚えてください。後述しますが「TO」(ティーオー)とも略します。


では具体的に見ていきますが、その前にまず、本セクションで使用するサンプルファイルをダウンロードしてください。(*ご利用のパソコンが Mac でファイル名が化けた場合は手でファイル名を変更してください。)

「購入記録_テーブルオカレンスというもの.fmp12」をダウンロード (※ダウンロードのためのお申込みはこちら



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◆ テーブルオカレンス 「2つの役割」

テーブルオカレンス(TO)には主に「2つの役割」があります。

[1]レイアウトのデータを表示する役割 ※超重要※

レイアウト設定を開いてみてください。どのレイアウトでもOKです。(どこから開くか分からないときはご質問ください。)



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]リレーション用

リレーションを行う時にもテーブルオカレンス(TO)を使用します。リレーションについては <導入編> のセクションで詳しくやります。



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◆ テーブルオカレンスをいろいろ触ってみる【複製】

このテーブルオカレンス(TO)は、最初に FileMaker に触れる人にとって非常にとっつきにくいです。とにかく「よく分からない」存在であることが多いようです。それなのにリレーションでは必要不可欠です。なので避けては通れません

そこで今から少しずつ触ってみて、何となくでも特徴を掴んで頂きます。

ではまず、TO を複製してみます。TO は複製できます。「購入記録」TO を選択しておいて、下部にある複製ボタンを押します。

複製されましたね。

これは何個でも複製することができます。TO 名の後ろに数字が付くので、複製されたものかどうかが分かります。

この状態で、「テーブル」タブを見てみます。

「購入記録」テーブルは一つだけです。

ここまでをまとめると、テーブルオカレンス(TO)というものは、複製ができます。テーブルは、テーブルオカレンス(TO)の大元になっているだけで、変わらずに一つです。

ここで、「リレーションシップ」タブに戻って TO の編集をしてみます。

どれか TO を選択して、下部の鉛筆マークをクリックします。



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◆ テーブルオカレンスをいろいろ触ってみる【削除】

「購入記録 5」を削除してみます。TO を選択して、下部のゴミ箱ボタンを押します。



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◆ テーブルオカレンスをいろいろ触ってみる【レイアウトのレコード表示】

では、TO をすべて削除した状態でデータベース管理のダイアログをOKして閉じてみます。

すると、さっきまで見えていたレコードの情報が消えてしまいました。

レイアウトモードにして確認してみます。

各フィールドには <テーブルが見つかりません> と表示されていますよね。

この原因は、レイアウトのレコード表示に使っていた TO を削除したことです。※TO が削除されてもデータ自体は削除されません※

レイアウト設定を見てみてください。

レイアウトがどのデータを表示していいか分からず <不明> になっています。以前に設定されていた TO が削除されたためす(上で TO すべて削除しましたので)。

[1]レイアウトのデータを表示する役割 ※超重要※

いま、↑これを確かめているところです。

TO には、レイアウトのレコードを表示する大事な役割があります。

ではデータベース管理で TO を復活させます。

「リレーションシップ」タブの下部のボタン「テーブルを追加」をクリックします。



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◆ テーブルとテーブルオカレンスの違い

テーブルは大元、大ボス、大神様であり、テーブルオカレンス(TO)は代替物、手下、下々(しもじも) といった関係だと前述しました。

ここでは、「神」と「人間」という関係性でテーブルとテーブルオカレンス(TO)の違いをもう少し解説してみたいと思います。(余計分からなくなったと言われないことを祈って・・・)

◉ テーブル 《 神 》

 データのかたまり。定義しているだけ。人間の目には見えない。何とも曖昧な存在。でも絶対的な存在。

◉ テーブルオカレンス 《 人 》

 テーブルに代わって実体として働く(神主や巫女など)。データを他の人間に伝える役割がある。神主や巫女は増やせる(複製できる)し、退任もできる(削除できる)。絶対的な存在ではないが神と人間の仲介役として無くてはならない存在。

これを図にしてみると、次のような感じになるでしょうか。



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